新しい職場へ転職するといつから有給はもらえるの？

有給（年次有給休暇）とは

有給休暇とは、一定期間会社へ勤め続けた労働者へ、心身の疲労を回復しゆとりある生活を保障する目的で付与される休みのことです。取得しても賃金は減らない休暇をさします。

有給の取得には条件があり、付与される日数も場合によって変化します。

有給を取得する条件

有給を取得するには、雇い入れの日から6か月経過しており、かつその期間の全労働期間中、8割以上出勤したことが必要です。条件2つともクリアしなければならず、片方だけクリアしていても有給は付与されません。

有給は社員のみのものではなく、パート従業員も2つの条件をクリアする場合、有給が付与されます。

付与される有給日数

2つの条件をクリアすると、年次有給休暇を10日間付与されます。はじめに有給を付与された年日から1年経過したとき、具体的には雇い入れの日から1年6か月経ったときに、2つの条件を満たしている場合、年次有給休暇は11日です。

雇い入れた日から2年で12日、3年で14日、4年で16日と、労働基準法にもとづき有給を付与されます。

転職後いつから有給をもらえる？

転職で入社した場合、いつから有給を取得できるのでしょうか？必要な条件を解説します。

入社後6か月継続して働いたあと

転職で入社した場合も、雇い入れた日から6か月経過し、その間の全労働日数の8割以上を勤務していると取得できます。雇い入れた日は、中途入社であっても入社したその日から数えなければなりません。

月の半ばで入社した場合翌月1日から数えることはせず、入社当日から数える決まりです。後ろ倒しにしてはなりませんが、前倒しは認められています。

会社側から、6か月経つ前に○日有給を取れると説明されるケースもあります。有給が必要な場合は、早めに相談しましょう。

取得は状況による

有給の取得は労働者の権利ですが、同じ職場で働く人同士が気持ちよく有給を取るためにも、マナーを守りましょう。冠婚葬祭へ出席するための有給はその日でなければなりませんが、繁忙期を避けて有給を取ります。

忙しく社員がフル稼働する時期に有給を取ると、周囲のスタッフからよく思われない可能性があります。リフレッシュ目的の有給取得の場合は特に、業務の落ち着いた時期に取得しましょう。

転職後の有給取得についてよくある質問

転職をすると忙しくなるため、有給について聞きそびれてしまうこともあるかもしれません。よくある質問を紹介しますので、転職前にチェックし、必要なときにスムーズに有給を利用しましょう。

Q.入社後すぐに有給を取れる？

A.中途採用であっても、入社後すぐには有給を取れません。法律で定められた条件を満たす必要があります。

入社後6か月在籍し、その期間中全労働日の8割以上出勤することを目指しましょう。ただし、企業によっては6か月経過する前に一部の有給を取れる場合があります。

転職先へ直接尋ねましょう。

Q.欠勤が続くと有給は取れない？

A.欠勤が多く、全労働日の8割を下回る出勤数の場合、年次有給休暇は付与されません。入社後6か月以上勤務したとしても、出勤日数の割合も満たせなければ、有給付与の対象から除外されます。

ひとつの条件のみ満たす場合は有給日数を減らして付与、ということはなく、付与自体されません。

Q.有給の日数はいつリセットされる？

A.入社後、必要条件を満たした6か月後から有給が付与され、その1年後に新たな有給が付与されます。1年分の有給を使いきった場合、次の1年が始まると改めて勤続年数に応じた有給がもらえます。

勤続年数が長いほど付与される有給日数は多い傾向にあるため、長く勤めるメリットのひとつです。

Q.有給を残して退職するとどうなるの？

A.労働者へ有給を取らせることは雇用者の義務であり、有給を年10日付与された労働者は最低5日取得させなければなりません。退職後には有給を使えないため、労働者は在職中に消化する必要があります。

最終出社日を早めるなどして退職日を調整し、有給を消化して退職できる状態にすることが望ましいです。しかし、業務の引き継ぎや担当の仕事を終わらせる必要があり、難しい場合もあるでしょう。

場合によって、未消化の有給を事務的に買い取られることもあります。

Q.退職時に残った有給は買い取ってもらえる？

A.労働基準法では、有給の買取を原則認めていません。しかし退職する従業員の消滅してしまう有給の買取は、法律違反にもなりません。

本来取得できたはずの有給を、金銭的に補償する例外的な方法です。また、従業員が有給の買取を申請しても会社側は応じる義務がないので、必ず買い取ってもらえるとは限りません。

Q.欠勤を有給に変更してもらえる？

A.有給は基本的に事前申請して取得するため、少なくとも休暇が始まる前に申請しなくてはなりません。欠勤とは、労働者の都合による急な休みなので、原則有給にはあたりません。

しかし会社側が、後日の有給申請を認める場合、欠勤を有給に振り替えることができます。全ての職場が認めるとは限らず、会社の慣習によって決まるため、前例はあるか確認しておくと交渉しやすいです。

転職後スムーズに有給をとるマナー

有給の取得は労働者の権利ですが、取得はマナーを守って行いましょう。他の労働者も同じ権利を持つため、お互いに気持ちよく有給を利用するために必要です。

早めに業務全体を把握する

有給を取得するには、休暇で不在にする間、他のスタッフへ業務を引き継ぐなどの対応が必要です。また、休んでも業務に大きな支障の出ない時期はいつかの把握も欠かせません。

転職したばかりの頃は、職場の様子がわからず有給が取りにくいケースもあります。入社後早めに業務全体を理解し、職場の状況や雰囲気を知って、有給をスムーズに取る準備を進めておきましょう。

繁忙期を避ける

繁忙期は、従業員がひとり減るだけで周りのスタッフへ大きな負担がかかります。業界や職種により繁忙期は異なるため、転職先の業界はいつが繁忙期にあたるかの確認をしましょう。

例えば、セールやイベントの開催期間・長期休業明け・決算期・世の中の長期休暇などです。繁忙期であっても有給取得はできますが、日にちを変えられない冠婚葬祭を除き、取得を控えることがマナーです。

周囲に早めに相談して申請する

有給を取得したい場合、上司をはじめ周りの従業員へ早めに相談し、書類を出すなど申請手続きをしましょう。有給は遅くとも休暇が始まる前に原則申請が必要なので、有給の取得を考えたときすぐの行動をおすすめします。

早めに相談すると、休暇に備えた準備を余裕を持ってでき、スムーズに休み迎えられます。

休暇中の業務を引き継ぐ

特に数日まとめて有給を取る場合は、休暇中の業務引き継ぎを丁寧に行いましょう。トラブル防止と休暇後出勤した際に慌てないためにも、大切なポイントです。

休むことを社内外へ連絡する

有給を取得するため不在にすることを、取引先や顧客へあらかじめ伝えましょう。休暇中に連絡が入りそうな場合は、代理の担当者を決め、「休暇中は○○が対応いたします」と取引先や顧客に連絡します。

社外と連絡を取る機会が多い場合は、事前連絡をしっかり行いましょう。

休暇後はあいさつをする

有給後に出勤する際は、従業員へお礼のあいさつをしましょう。念入りに業務の引き継ぎを行って休暇に入ったとしても、周りのフォローがあって休みを取れているからです。

有給の取得はお互い様ですが、お礼の言葉を伝えることでスムーズなコミュニケーションを取れます。転職後すぐに有給を取ったときは、特にしっかりとお礼を伝え、休暇中問題はなかったか確認し、引き継ぎを受けましょう。

もし旅行などへ行った場合はちょっとしたお菓子などお土産を配ることがおすすめです。

有給取得を断られたときの対処法

上司や職場の社員と相談し有給を申請すると、問題なく取れるケースが大半です。もし、有給取得の申請をしたものの断られた場合は以下の対処をとりましょう。

取得する時期をずらす

申請した日が繁忙期にあたり、取得を断られた場合です。有給取得日をずらして改めて申請すると、通る可能性があります。

転職後、初めての有給を取る際、職場の繁忙期を把握しきれておらず、繁忙期に申請してしまうかもしれません。申請する前に上司や職場の従業員に相談して繁忙期を把握し、有給を取りやすい時期はいつかを知るとスムーズです。

理由を尋ねる

有給の取得を断られた場合、理由を尋ねましょう。理由がわかれば、日にちを変えるなど対処できるケースもあります。

しかし、何度も断られる・繁忙期だけを理由に断る・慢性的な人員不足が理由・代わりの人員を確保しようとしないなどの状況がある場合、パワハラにあたる恐れがあります。

仕事をしながら転職活動を始める場合、プロとの相談がおすすめです。有給を使いながら転職活動をする人はいますが、日数は限られています。

毎日の業務をこなしながら求人へ応募したり連絡を取ったりすると、忙しさから疲れてしまうこともあります。プロへ相談すると、求人の紹介・企業との連絡・面接日の調整などをあなたに代わって行うので、仕事との両立がスムーズです。

グロップが高評価を集める理由とは？グロップの評判の良さの秘密に迫る！

人材派遣会社はたくさんありますが、「グロップ」という名前を聞いたことがあるという人は多いでしょう。グロップでは、新たな職場探しのサポートを行っています。

これまでに利用された方々から多くの喜びの声を頂きました。一部の口コミを紹介するので、参考までに目を通してみてください。

A.H(49歳/女)
これまで経験したことのない職種にも挑戦してみたいと思い、グロップに登録し派遣として働いています。グロップは、友達から未経験でも安心して働ける職場を紹介してもらえると評判の人材派遣会社です。研修やサポート体制も整っていることもあり、初めての仕事でも不安なく取り組めました。新しい環境で学びながら働くことで、自分の可能性を広げることができ、経験したことすべてが自信につながっています。挑戦する楽しさを改めて実感できたのも、大きな収穫となりました。

R.T(20歳/女)
高校を卒業し実家から通える仕事を探していた時に、グロップの人材派遣サービスがとても役立ちました。グロップは、全国規模でサービスを展開しているので、あまり求人数の多くなかった地元でも、希望に合った仕事を見つけやすいのが大きな魅力だと思います。通勤時間が短いのでプライベートの時間も多く、生活のリズムも安定しました。無理なく働ける環境が整っているので、地元で長く働きたい方には特におすすめです。

T.I(46歳/男)>
仕事を通じて達成感や充実感を得たいと思いグロップの派遣を選びました。マネジメントエキスパートさんは、積極的に経験やスキルに合った職場をしっかりマッチングしてくれるので、派遣先では楽しく働けています。新しい環境で仲間と協力しながら業務に取り組めることは、精神的にも前向きな気持ちにさせてくれ、毎日の生活にやりがいと充実感が生まれています。派遣として働くことで、無理なく自分の能力を発揮でき、日々の成長や達成感を実感できることが、本当にありがたく感じられます。

M.U(52歳/男)
これまで積み重ねてきた経験や得意分野を活かせる仕事だけを選びたいと思い、グロップに登録しています。グロップのお陰で自分のスキルや希望に合った職場で働けるようになりました。マネジメントエキスパートさんは、時間をかけてこちらの要望を引き出してくれたので、自分の能力をしっかり評価してもらえる会社を紹介してもらえました。やりたいことと働き先がマッチしているので、モチベーションを保ちながら充実した毎日を過ごせています。

E.Y(49歳/女)
姪っ子のお小遣いや家族旅行などのために、グロップに登録して働いています。最初はアルバイトしようと思っていましたが、年齢的な部分で難しいとも考えていました。そんな時に妻から紹介された人材派遣会社のグロップは、年齢に合わせたお仕事を紹介してくれました。グロップでは派遣として働いているのですが、正社員時代ほどの責任を背負わずに働けるので、気持ちにゆとりを持ちながらゆるく続けられています。体を動かす仕事を選べることで、健康維持にも役立っているのがうれしいです。

S.K(33歳/男)
新型コロナウイルスの影響で無職になりましたが、グロップのお陰で生活レベルを大きく下げずにすみました。グロップは、無理して正社員を目指さなくても安定して収入が得られる方法として評判の人材派遣サービスです。タイミングが良かったのか、登録からお仕事が決まるまで10日程度だったので、すぐに働き始められたのが本当に助かりました。グロップを通じて定期的な収入が得られるようになってからは、毎日を安心して過ごせるようになりました。

H.F(53歳/女)
介護をしながら働く必要があるので、グロップの派遣サービスを利用しています。グロップが紹介してくれた派遣先は、勤務時間やシフトの柔軟さがあるので、家庭の事情に合わせて無理なく働けるのがとても魅力です。マネジメントエキスパートの方も親身に相談に乗ってくれるので、希望条件に合った職場を紹介してもらえました。介護と仕事を両立できたことで、精神的にも経済的にも安定した毎日を送れるようになり、生活全体の充実感も増しています。

R.A(31歳/男)
これまでの職場は人間関係のストレスが大きく、気持ちがすり減る毎日でした。メンタルが病みかけた時に、友達からグロップを紹介してもらいました。色々と悩んだのですが、退職しグロップを通じて環境を変えることにしました。グロップに紹介してもらえる職場は、子育て世代や同じ立場の人が多く、お互いを思いやれる空気があります。落ち着いた雰囲気の中で自分のペースを大切に働けるようになり、心身の負担が軽くなりました。今は仕事に行くことが怖くなく、長く続けられる喜びがあります。

O.Y(40歳/男)
離婚後に生活を安定させるために、単発や短期の仕事を中心にグロップを利用しました。現在は正社員として働けていますが、当時は本当に貧窮していたので助かりました。グロップは短期間でもしっかり稼げる求人が多く、生活リズムに合わせて働けたので便利だと思いました。必要なときに効率よく収入を得られるので助かりました。働く期間や働きはじめるタイミングを自分で選べることで、生活全体の計画も立てやすくなり、安心して仕事に取り組めました。

E.T(25歳/男)
趣味のサーフィンを楽しむ時間や友人との交流を大切にしたくて、柔軟に働けるグロップの派遣を選んでいます。グロップで紹介してもらった派遣先は残業が少ないところを選んでもらったので、無理のない働き方ができています。仕事で疲れすぎることなく、心身ともにゆとりを保ちながら仕事にサーフィンに向き合えます。グロップの派遣という形だからこそ、仕事と趣味の時間のバランスを大事にしたいという希望が叶っています。

まとめ

①有給（年次有給休暇）とは何かを学ぼう
②転職後いつから有給をもらえるかを知ろう
③転職後の有給取得についてよくある質問を見ておこう
④転職後スムーズに有給をとるマナーを確認しよう
⑤有給取得を断られたときの対処法をチェックしよう